今日、1冊の句集をいただきました。
のまど間の裏のおうちのおばあちゃん。
現在90歳。
趣味は80歳から始めた俳句。
「まだまだ未熟者なの」
と言いながら今まで詠んだ句は300句以上。
身辺整理の為、今まで書いてきた句も捨てるというおばあちゃんに、
「お母さんの人生の記録として句集にして残したい。」
そう言って、90歳の記念に息子さんが作ってくれた句集。
おばあちゃんは、何年も前に作った句を覚えている。
句だけではなくその時の情景も一緒に。
この集落でできた句はあるんですか?と聞いたら。
蟻の列 思索の道も あるらしく
この句は平成19年に詠んだ句。
「京都の祇園から御神体を持ってきている場所があってね、そこで蟻を見ながら詠んだ句なの。」
とうれしそうに、懐かしそうに教えてくれた。
やっぱり住むことの醍醐味は人と人とのつながりにあるなぁと改めてと思いました。
最近お話しした方にも言われましたが「人に歴史あり」
目まぐるしく過ぎ行く日々ですが、ひとつひとつ大切に向き合っていきたいなと思います。