山陰の“ようたんぼ”必見!泊まれる居酒屋てまひまで飲んで泊まってみました

書き手プロフィール
矢野竜広
1980年生まれ。会社員コピーライター、放送作家を経てフリーランスに。2013年、住み慣れた東京を離れて鳥取県へ。自宅にオフィスヤノを構え、WEBデザイナーの妻とともに夫婦で在宅ワークにいそしむ。無類のビール好き。 ブログはビアエッセイ・ドットコム。ツイッターのフォローはこちらから。
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鳥取が抱える深刻な問題。
それが「ドライバーが飲食店でお酒を飲めない問題」であることは論を待たないでしょう(※酒飲み限定)。
大山町にある「泊まれる居酒屋てまひま」はそれを鮮やかに解決した居酒屋です。
お酒を嗜む男、矢野。てまひまに車で駆け付け、堂々とお酒を飲んできました!

その背徳感が美味しさに変わる。

月に1度、最終水曜日に居酒屋をオープンしている「てまひま」があるのは、大山町の長田集落。山陰道の大山ICから車で10分以内でたどり着けます。

詳細は公式サイトをチェック。

古民家の圧倒的な威容が宵闇にぼんやり目に入ったら、きっとそこがてまひまです。灯りが漏れる玄関の扉を開けると…

今回も大いに賑わっていました!ほっこりおでんの日ということでしたが、今回は夕飯後にお邪魔したのでお酒を楽しむ予定です。おでんや蕎麦を楽しんだ際のレポートはこちらを参照あれ。

大山町の新スポット!てまひまで手間暇かけて作られた食事を召しあがれ

やはり最初はこちらをオーダー。「車で来てるのに生ビールを飲む」という淡い背徳感がホップの苦みと共鳴しながらモルトの甘みをグッと引き立てます(適当)。

店主の薮田佳奈さんはもちろん、初対面のお客さんと色々会話ができるのもてまひまのいいところ。今回はわざわざ愛媛県の九島から来たという26歳の若者と一緒に飲みました。26歳を「若者」と呼ぶと自分が若者ではないような気がしてツラいですが、言い切ることで自由になれた気がした37の夜です。

謎の修学旅行気分を満喫しながら眠る。


ちなみに、飲み物のメニューはこちら。1杯目から締めまでずっとビールでも一向に構わない私、矢野ですが、ここは日本酒へ。

チョイスしたのは店主薮田さんの出身地、淡路島の銘酒南長。「車で来てるのに日本酒を飲む」という淡い背徳感が落ち着いた香りと共鳴しながらすっきりした味わいを引き立てます(適当)。

そんなこんなで営業時間終了予定の22時に。ところが、店が閉まる気配は一向にありません!なんちょう、もとい、なんと過去には午前3時まで開けていたこともあったのだとか。

この日も時間を延長し飲んでいましたが、やがて散会の流れに。今回、宿泊するのは男性3名。店を出てすぐの離れに向かいます。

こちらが離れの外観。左の灯りが漏れる扉がトイレ。右の建物が宿泊ルームです。居酒屋利用者は1泊なんと千円!代行よりも安いし、家族に酔った声で「やいやい、ちょっと迎えに来てくれ」と電話をして不機嫌になられるくらいなら千円を払って泊まった方が絶対に良いと思います。穏やかな家庭生活への投資と考えましょう。

部屋はこんな感じ。ご覧のように謎の修学旅行気分が味わえ、消灯後につい「…お前、誰が好きなの?」と聞きそうになってしまいます。

寝心地も最高でした。泊まってみて初めてわかったのですが、この部屋、小川が流れているのか水がサラサラと流れる音が聞こえるのです。きっと癒し&安眠効果もあるはず。朝もすっきり目覚めることができました!

店主の薮田さんに色々インタビュー!

こんな素敵な「泊まれる居酒屋てまひま」を始めた薮田さんに色々聞いてみました。

―――――泊まれる居酒屋を始めたきっかけは?

こちらに来て飲み会に参加したとき、飲みたいけど車で来たから我慢するという人をたくさん見てきました。私はそれを寂しいなと思ったんですね。私はお酒がそこまで好きではないので運転手役もよく買って出ていました。自分の家で居酒屋をやろうと思ってから、やるなら絶対に泊まれるようにしようと思ってましたね。飲みたければ飲めばいいじゃんという考えです(笑)。

―――――どんな利用者が多いですか?

遠いところで言うと広島や今回の愛媛、松江や米子、鳥取、町内の中山などからが多いですかね。男女比で言うと今のところ男性ばかりです。お酒好きの人が利用するのはもちろんなのですが、移住の仕事をしている方や移住に興味を持っている方からも利用されています。今、のまど間も運営していますが、いきなり定住はハードルが高いのでその前の段階の施設としてここがちょうどいいんじゃないか!?と思うんです。
集落の方や町内の方とお酒を飲みながら色々話せて自由にリサーチできますし、そのまま泊まることもできますので。気軽に利用して欲しいですね。

―――――宿泊のウリは?

泊まられた方から、水の流れる音がヒーリングミュージックのようで落ち着くという声を聞きます。安眠の宿を目指していて、“ついつい寝坊してしまう安眠の宿”をキャッチコピーにやっていこうと思ってます(笑)。あと、朝、近所の散歩ができるのもポイントです。天気がいいと隠岐を見ることもできますしね。

―――――ルールや注意事項を教えてください。

予約は3日前までです。お風呂は近隣の温泉を使用していただくのと、用意するのは布団だけということですかね。ゲストハウスと考えてもらえればいいと思います。普通1泊4千円のところを千円にしているのは、しっかりサービスができないかもしれないのと今回のように雑魚寝になるときもあるからです。もちろん、男女は分けますけどね。

―――――利用を考えている人にメッセージを。

私自身、自分がやりたい!より人が求めていることに応えたい人だと思います。なので、昨年の12月から希望のあったランチを始めてみました。“企画をしたい!”とか“こういう人を呼びたい!”“こういう料理を作って!”とか希望があったらとりあえず何でも言ってみて欲しいですね。叶うかもしれません!
あとは、とりあえず来てみたら楽しいかもしれないよ?ということですかね。ぜひ一度来て、泊まった感想を教えて欲しいです(笑)。

というわけで、山陰のお酒好きはぜひてまひまへ。薮田さん、ありがとうございました!

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鳥取県大山町にある田舎暮らしの入門道場「のまど間」からリアルな田舎暮らし情報をお届けします。

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