のまど間に滞在中!イタリア人アーティスト2人に大山町の暮らしについて聞いてみました。

書き手プロフィール
矢野竜広
1980年生まれ。会社員コピーライター、放送作家を経てフリーランスに。2013年、住み慣れた東京を離れて鳥取県へ。自宅にオフィスヤノを構え、WEBデザイナーの妻とともに夫婦で在宅ワークにいそしむ。無類のビール好き。 ブログはビアエッセイ・ドットコム。ツイッターのフォローはこちらから。
Pocket

最近、大山町が国際色豊かになっているのをご存知でしょうか?
これは11月に行われる「イトナミダイセン藝術祭2017」が近付き、
参加アーティストの方が外国からも続々と集まっているから。
こちらのまど間にも、イタリア人のステファノさんとジジさんが滞在中です。
せっかくの機会なので、日々の暮らしについて色々伺ってみました!

エイリアンの襲撃に遭ったのかと思ったら…

ステファノさんとジジさんへのインタビューは作品を制作している妻木ハウスで行いました。通訳してくれたのは、今回もプロジェクトの総指揮を務める大下志穂さんです(ありがとうございました!)。

簡単に2人のアーティストの紹介を。
ステファノさんはイタリアのベローナ出身の38歳。イラストやグラフィックデザイン、WEBデザイン等の仕事をしており、今回作品作りに取り組んでいるアニメーションは4年前から始めたそうです。
ジジさんはミラノとベローナの中間に位置するマネルビオという町出身の39歳。オランダでアートワークに携わった後、現在はフリーランスクリエイターとして活動中です。
左が大下志穂さん、真ん中がステファノさん、右がジジさん。

まず二人に伺ったのは、のまど間の住み心地について。ジジさん、初日の夜に驚いたことがあったそうです。
「のまど間最初の夜、寝ようと思ったら光がピカ!ピカっと顔に当たって“なんだ!?”と驚いたんです。エイリアンの襲撃に遭ったのかと思ったら、高速道路を走る車のヘッドライトでした(笑)。もう慣れたから怖くないですけどね。のまど間では、ブロガーの方たちと話せるのがいいですね。私たちとは違ったこちらでの経験を会話を通してシェアできています」

ステファノさんも「面白い人たちばかりなので、話していてとても楽しいです。ただ最近は制作が忙しくて、帰って寝るだけのこともありますが」と忙しいながらも交流を楽しんでいるようです。

のまど間といえば、土間空間が広がっているのが魅力ですが、ジジさんいわく「イタリアでは靴を脱がないので土間に抵抗はありません。逆に日本なのに土足で入っていいの?と最初は戸惑ったくらいです」とイタリア人には自然に受け止められているようでした。

こちらはより人間らしい(more human)。

大山町での暮らしについて聞いてみると、ジジさんから意外なものに目を奪われたという返事が。
「トンビが飛んでいるのが面白いですね。イタリアでは見かけないので興味深いです。海も山も近いから鳥も多いのでしょうか。空に目が行くのは空が広いから、という面もありますね。晴れ、曇り、雨。どんな天気の日でも空がよく見えて、運転していてとても楽しいです」

昨年に続いて2度目の大山町訪問となるステファノさんは「真っすぐな道」に驚いたそう。
「大山寺の参道など道がずっと真っすぐであるところに驚きました。山の風景はイタリアと似ている部分もあるけど、随分違うところもありますね」

東京を旅したこともあるステファノさんは、東京と比較して大山町の良さをこう語ります。
「東京にも行ったことがありますが、東京の人たちはみんな忙しそうで電車の中でもみんな一様に俯いてスマートフォンをいじっていました。コミュニケーションも取れるはずがありません。こちらはより人間らしいなと思います。時間も余裕もあって、住んでいる人たちが皆幸せそうに見えます。リラックスしているので誰とでも仲良くなれてしまいますね」

逆に大山町の欠点、ここが惜しいという点を聞くと、2人とも口を揃えて同じことを言いました。
「産廃施設は本当に残念に思います。こんな綺麗なところに作るべきではないと感じます。ハッピーじゃないし、健康的でもありません」

少しシリアスな空気感の後、ジジさんが茶目っ気たっぷりにユニークな指摘をしてくれました。
「それと、こちらはスーパーマーケットが寒過ぎます。いつも買い物に行くたびに服を余計に着こまなければならないんです。“特にまるごうが寒い”って、記事に書いてくださいね(笑)」

色々な人に出会えることを心からの楽しみに。

間近に控えた「イトナミダイセン藝術祭2017」についても聞きました。
今回の作品テーマは「縄文、弥生、日本の古代」。これを最初に提案したのは大下志穂さんなのですが、異国の歴史という想像するだけで消化するのに大変そうなテーマを、2人は楽しそうに作品に変えていました。ステファノさんは言います。

「そもそも私は日本という国に興味があります。ですので、そのルーツを探るのはとても興味深いことです。今回、同じテーマで2つの作品を制作しています。1つはストーリーがそんなにない、夢の中のような詩的な作品。2つ目はキャラクターアニメーションでポップな感じにしようとしています」
制作中の作品も見せていただきました。

ジジさんも「同じテーマを違うアプローチで表現する面白さがあります」と語ります。現在、1つ目は制作を終え、2つ目の作品はこれから仕上げていくそうです。2人は作品を作りながら、イベントなどを通じて町の人との交流も深めています。先日、パーカッションのワークショップに参加したジジさんは印象的な光景を目にしたそうです。

「うまくやるとかではなくて、みんな好きなように演奏していたのが印象的でした。アートと言ってもアーティストのものだけではありません。私は何よりも大事なのは好奇心だと考えます。その延長線上に創造性がある。大山の人たちはみんな、好奇心豊かでした。藝術祭当日も好奇心旺盛な皆さんに私たちの作品を見て欲しいと思います」

ステファノさんも「当日はたくさんの人に会えたらいいなと思っています。色々な人に出会えるのを心から楽しみにしています!」と意気込みを話してくれました。

イトナミダイセン藝術祭2017」は11月3(金・祝)~5日(日)の3日間、ギャラリア大正蔵で行われます。皆さんも深まる芸術の秋、アートに触れて好奇心を解放してみませんか?

Pocket

のまど間BLOGについて

鳥取県大山町にある田舎暮らしの入門道場「のまど間」からリアルな田舎暮らし情報をお届けします。

RSSを登録

follow us in feedly