【求人募集】宮大工の元で歴史を継ぐ仕事。

書き手プロフィール
薮田 佳奈
のまど間管理人。 兵庫県淡路市出身、流れるままに大山町に移住。 最近覚えた「縁側でのお茶」の時間が何よりのしあわせ。 のまど間や大山町内で起こる日常について書いていきます。
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「のまど間に住んで、大山町で働きませんか?」パート2!!

今回募集するのは、のまど間を手がけてくれた、「株式会社創伸」さんです。

先日、代表の北村裕寿さんにお話を伺ってきました。今までも何度も、お話を聞いたことがあるのですが、北村さんのお話は本当に深く、歴史と生命力を感じます。

まずは、創伸さんについて。

株式会社創伸は、住宅・社寺建築、古民家再生など手がけている建築会社です。

奈良で修行を積んだ、宮大工である代表の北村裕寿さん(兄)と専務の北村誠さん(弟)を筆頭に、古くから受け継がれる伝統技法を継承した匠の集団です。

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(大山ワワワ祭り2016の写真 左:北村誠さん  右:北村裕寿さん)

北村さん達の子供の頃の遊び場は大工だったお父さんの現場。

中学生くらいから、お小遣い稼ぎに大工の現場でアルバイトを始めたそうです。

「当時は、バイクが欲しくてそのために働いとったなぁ。他の友達の現場は便利な機械とかプレカット使っとったけど、俺らの現場は伝統技術と、昔ながらの手仕事の道具やって、友達の話聞いた時は違う事にびっくりしたけど、今思えば、そん時の環境が伝統技術や手仕事を知るキッカケやったし、今の自分にかなり影響を与えとるね。」

そんな北村さんは18歳で大工になり、21歳の時に弟の誠さんと宮大工の修行のため奈良へ、約5年くらいたった時、「奈良で大工としてやっていくか、それとも地元の鳥取に帰るのか。」というターニングポイントがやってきたそうです。当時の親方とも話して、地元に帰るなら早い方が良い。という助言もあり、弟と一緒に鳥取に帰ってきて独立、そして、平成22年に株式会社創伸を設立しました。

株式会社創伸のコンセプトは、

お客さんの要望を聞き、原木で仕入れた県産材を、木の性質・構造を知り尽くした宮大工だからこそできる「木」が引き立つ建築を。

のまど間や、まぶやもその一つです。(最後に少し紹介します。)

もともとの建物の特性や、どういう場所にしたいかを「木」を使い「建築」という形で表現し、伝えていく仕事、株式会社創伸さんであなたも一緒に働いてみませんか?

効率と非効率

戦後、『効率』を追い求め、価値基準の中心が経済に変わっていきました。

建築業界では、電気道具の発達、構造材(骨組みの加工)はプレカットが主流となり、作業効率がグンと上がります。

すると、大工の墨付け刻みや左官の土壁塗りや三和土土間といった、時間も手間も費用も要する伝統的な建築は『非効率』とされ、昔ながらの家の需要は減り、木の家、土壁の家は徐々に減っていきました。

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(↑木材に墨付けするための墨つぼ)

昔ながらの家がなくなること、それは単に家がなくなるだけではありません。

その家に必要な職人さんの技術も同時に失われていきます。

そして、その技術が失われることは、それに必要な道具や、道具をつくる職人さんも…。

腕利の鍛冶職人さんはもう、日本に3人くらいしか残っていないそうです。しかも、皆さん70代以上だそうです。

これは、建築業界だけの話ではありません。

例えば、ステンレスの包丁が流通により、和包丁の需要が減った事も要因のひとつです。

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子供の頃から手仕事の現場で育ち、伝統技術に興味を持っていた北村さんは、

「新しい物、便利な物が『効率』を求めるのも俺は悪いとは思わん。でも、自分は親方に伝統技術や手仕事の素晴らしさを知るキッカケをもらったように、親方から学んだ『非効率』と呼ばれる伝統技術や手仕事のブレない文化を次の世代に伝えるきっかけを作っていきたい。

 時代に逆行しとる事も分かっとるし、棺桶に足を突っ込んだまま仕事をしとるようなもんだけど、伝統技術を残したいという思いにブレはない。」

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ただただ、聞き入ってしまう北村さんのお話、圧倒的でした。

伝え方。

「今後は、もっともっといろんな人に知ってもらう場を作っていきたい。」という北村さん。

建築の現場では、伝統的な技術や手仕事を伝えるための一つとして、ワークショップも取り入れています。

のまど間の改修工事でも、解体、土間打ち、障子貼りと3回のワークショップを取り入れてくれました。

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土間のワークショップでは、左官職人さんを講師に、三和土(たたき)土間について学び、実際に叩き固めました。

3種類の材料を混ぜ合わせることから「三和土(たたき)」と呼び、梅雨時には湿気を吸収し、逆に乾燥期には湿気を放出する。まさに、先人の知恵!

北村さんの自宅はなんと金沢からの移築!

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土壁塗りのワークショップを取り入れ、みんなで楽しく壁の作りを学び実践しました。

土壁も、調湿、蓄熱、断熱の効果がある他、全てが自然素材なので、仮に家を壊してもゴミが出ない!壊した土壁は練り直したらまた使えます。そう、昔の家は究極のエコハウスなんです!

今でこそ、茅葺き、土間、土壁は珍しくなってきていますが、昔は集落みんなで木を運び、家を建てて、茅葺屋根の葺き替え時にはみんなで茅刈りをして、集落内で順番にメンテナンスして暮らしていました、そして、その作業がご近所付き合い。

生きていく術として、受け継がれていた技術や知恵、そしてその過程で生まれるコミュニティー。昔はそうやって助け合い普通に生活していく中で自然と作られていたものだったのに、商品があふれ、便利な最近では、知る事すらも難しいのかと痛感しました。

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「残念ながら、失われてしまった職人の技術もたくさんあるし、あの職人さんに教えてもらっとけばよかったと思う技術もたくさんある。

 いろんな人に知ってもらうために、職人用の道具だけに限らず、家で使えるような包丁研ぎのワークショップも考えていて、手入れが難しいイメージがある和包丁だけど、ポイントさえ分かれば実はすごい簡単に手入れ出来る。」

私自身、もし北村さんと出会っていなかったら、そんな職人さんや技術があることすら知らずに一生を終えていたかもしれない。一生知らないという事はなかった事になってしまう。

そう思うと、自分も昔からの繋がる歴史と、これから歴史となっていく中の一部として生きている感じがしました。

知識不足ながら知っている事だけでも伝えたくなる、北村さんの存在を私も伝えていきたい!

この、人間力です!これぞ親方です!

どんな人が?

どんな方が大工という仕事に合うんですかね?とお聞きすると。

「素直がいちばん!」と即答してくれました。

男女問わず、何歳からでも始められます。手先の器用さも関係ないそうです!!

職人の修行と言ったら怒鳴られ、寝食共にして緊張しっぱなしというイメージを持っている方いるかもしれませんが、創伸さんの建築のコンセプトは、『建築を現代の暮らしに合う形で。』

「人も建築も同じ。型にはめず来てくれた人に合う形で指導していきたい。合わない方法で一方的に伝えても意味がないと思うし、相手によってこっちも変えていかないと、結局は伝わらない。」

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「もちろん苦しいことも、上手くいかんこと、迷うことも山ほどあるけど、うすく綺麗な鉋(かんな)くずが削れた時のことは今も覚えとるし、道具が昨日より上手く使えるようになる感触を手が味わうと、どんどん楽しくなってきて、もっともっと上手くなりたい!という思いが強くなってくる。あとは、最後はやっぱり気持ちやな!技術はもちろんやけど、気持ちの入っとる仕事はしっかり伝わる。分かるからな。10年くらいたったら気持ちが座ってくるから10年一区切り!」

働きたい・興味を持たれた方へ。

・働きたい方

直接ご連絡下さい。

電話:0859-54-3121   メール:daiku-sosin@sea.chukai.ne.jp

まずは、3ヶ月の研修期間からのスタートとのことです。

・体験してみたい方

株式会社創伸さんは、今年度から鳥取県で始まった、鳥取県に一定期間(2~4週間)滞在し働いて収入を得ながら、「とっとり暮らし」を体験してもらう鳥取暮らしワーキングホリデーの受け入れ先にもなっています。

ご希望の方は、のまど間( nomadoma.daisen@gmail.com )にご連絡下さい。

 

厚かましいながら、株式会社創伸さんで働いたらもれなく付いてくることを聞いてみました。

・自分で家を建てたい!と思っているあなた!宮大工北村さんの技術指導がついてきます。

・北村さんの周りには腕利の職人さんがたくさんいます。あなたも輪に入れます!

・楽しい仲間がついてくる!まちづくり団体築き会の代表も務める北村さんの周りには個性豊かな仲間がたくさんいるので、きっと楽しい日々が過ごせる事でしょう!

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創伸さんの仕事

お客さんの要望を聞き、木の性質・構造を知り尽くした宮大工、創伸だからこそできる建築。

「のまど間」

知り合いが少ない、移住してきて間もない人や、移住を検討する人たちが気軽に住めるように、いろんな人が交流できる場にしたい!

そんな思いをぶつけました。

作る過程からいろんな人の思い入れができるように。

③解体ワークショップ

④土間ワークショップ

いろんな人が使えるのまど間の共有スペースは、解体、土間打ち、障子貼りと合計3回のワークショップを開催し、延べ100人近くの人たちに関わってもらい作り上げられました。

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そして、のまど間の象徴となる、三和土土間の共有スペース「ただい間」は、いろんな人が気兼ねなく入ってこれるようにくつを脱がずに入れる土間に、そして、大人数で食卓を囲めるようにと大きな木のテーブルを作ってくれました。

壁は鳥取の伝統工芸品の因州和紙をあしらってくれました。

まぶや

2012年秋頃、「大山町でアート・イン・レジデンス」のプロジェクトをしたい!という話が北村さんが代表を務める『築き会』に話しが持ちかけられました。

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それに直ぐさま反応した、北村さん。

当時、北村さんは20年ほど使われていない旧病院だった空き家物件を、ぜひとも後世に残したいと所有者の方にコンタクトをとっていました。そして、このアーティストインレジデンスの話をきっかけに、行政も巻き込み粘り強い交渉が実を結び、使わせてもらえる事に。

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みんなの集まれる拠点にしようと、みんなで大掃除から始めました。

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完成したまぶやは、建物の持つ力、随所に見られる先人の技術を最大限に活かした極上の空間となりました。現在は、まちづくり団体の拠点、鳥取県大山町の入り口のような存在であり、毎日お茶を飲みに来るご近所さんも、初めてやってきた人も、誰もが交流できる憩いの場となっています。

確実に、普通の大工さんではないです!

もちろん、木の匠である宮大工さん、技術的なものもモチロンなのですが、単に家を建てる、修繕するという枠ではなく、場所、建物の持つ力と使う人がどう使いたいのか、どんな場所になるのか、見えないところまでも汲み取り作り上げてくれるのです。

そんな、北村さんが代表を務める株式会社創伸さんであなたも一緒に働いてみませんか?

移住相談会に参加します!

東京、大阪で開催される移住相談会に参加します!

東京

日時:6月11日  13:00~16:00

場所:東京交通会館12階 ダイヤモンドホール(東京都千代田区有楽町2-10-1)

大阪

日時:6月18日  13:00〜16:00

場所:OMMビル Bホール (大阪市中央区大手前1ー7ー31

是非ともお越しください!

お待ちしております。

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鳥取県大山町にある田舎暮らしの入門道場「のまど間」からリアルな田舎暮らし情報をお届けします。

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