プログラミング道場に“たのもー!”CoderDojo 大山を体験してきました!

書き手プロフィール
矢野竜広
1980年生まれ。会社員コピーライター、放送作家を経てフリーランスに。2013年、住み慣れた東京を離れて鳥取県へ。自宅にオフィスヤノを構え、WEBデザイナーの妻とともに夫婦で在宅ワークにいそしむ。無類のビール好き。 ブログはビアエッセイ・ドットコム。ツイッターのフォローはこちらから。
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CoderDojo

という言葉を皆さんは耳にしたことがあるでしょうか?

CoderDojo は7〜17歳の子どもを対象にしたプログラミング道場です。2011年にアイルランドで始まり、世界では85カ国・1,600の道場、日本では全国に133以上の道場があります。(公式サイトより)

そんな“アイルランド”“プログラミング”という2ワードで構成される、一見“?”な活動が大山でも行われているというので一家でお邪魔してきましたー。百聞は一見に如かず。“?”が“!”になりました!

たくさんのノートPCが起動し道場スタート!

訪れたのは大山町中山エリアの逢坂地区にある旧逢坂保育所。こちらでは子どものための「冒険遊び場きち基地」が定期的に運営されていますが、今回はこの企画と同時開催する形でCoderDojo 大山が行われていました。
 
具体的に何が行われるのだろう?と思っていましたが、とりあえずたくさんのノートパソコンがセッティングされていき、気付くともう子ども達が何やら始めていました。

子ども達の画面を覗き込んでみると、何やらミッションが課せられている模様。これを頭を使ってクリアしていく…つまり、まるで各自でゲームをやっているようなのです。解決のために「前にすすむ」とか「右にすすむ」といった命令を組み立てて、最後に「実行」ボタンを押すと画面の主人公が指示通りに動きます。

指示がうまくいき、課題を解決するとクリア。うまくいかないと子ども達は指示を変えて何度もトライしていました。実はこの指示の部分がプログラミングの仕組みと一緒。最初は「前にすすむ」とかだけのシンプルな指示ですが、ステージをクリアしていくとだんだん難易度アップ。指示が発生する条件を指定したり、音を発生させたり、時間の設定をしたり…と複雑になっていきます。
 
最初は「かんたんだよ~!」とかワイワイやっていた子ども達も、次第に夢中になって口数が少なくなっていくのが印象的でした。

最終的にはみんなで意見を出し合い、力を合わせてミッションに取り組んでいたのが興味深かったです。それと、同じ面でも子どもによって全く違うやり方でクリアしているのも興味深い点でした。きっと現実のプログラミングでも、人によって組み立て方が違うんだろうなあなんて想像をしました。
 
ちなみに、我が子はプログラミングより恐竜でした。。アナログな子や。。

直撃!主宰者の前田海夢さんに色々聞いてみました。

さて、このCoderDojo 大山を主宰しているのが、昨年こちらにUターンして様々な活動を仕掛けている前田海夢さん。

子ども達によるSOSの対応に追われる忙しい合間を縫って、色々聞いてみました。まずはそもそもこの活動を始めた理由から。
 
「中山って遊び場があまりないですよね。特に雨が降ったときや冬場に遊ぶ場所が少ないと思いました。だったら自分で作っちゃえばいいじゃん!って。それだけです(笑)」
 
前田さんがCoderDojoを知ったのは2年ほど前。まだ東京で仕事をしていたときのことでした。Uターンしたのが昨年。8月にはCoderDojo Japanに加盟し、10月には活動をスタートさせ、現在月1回のペースでCoderDojo 大山を開催しています。この活動を通して、子どもに何を学んで欲しいのかを聞いてみると…
 
「ゴールから逆算する、という考え方を学んでもらえたらいいですよね。あくまでその手段としてプログラミンがあるイメージです。プログラミングを学ぶと自然に物事を論理的に考えられるようになるのでは、と思います」

確かに、子ども達が取り組む様子を眺めていると、一つの飛躍なくしっかりプログラミングを組み立てないとクリアに至らないため、プログラマ脳が自然に獲得できそうな感じがしました。
 
「もしこれをきっかけにプログラミングにハマって極める子が出てきたら、その子は都会に出なくてよくなります。自分の知識と腕だけで生きていけたら最高ですよね。客本さんみたいな人(※過去記事参照)が増えたらいいなと思います」
 
前田さん、ありがとうございました!

この取り組みの向こうに未来が見える。

続いて、子どもを参加させていたお母さんにも話を聞いてみました。「今回、参加したきっかけは?」と聞いてみると…
 
「子どもがすごくゲーム好きなんです。将来はYouTuberとかプロゲーマーになりたいとか言っています(笑)。でも本人は本当に興味があるみたいで、ある日“ゲームってどういう仕組みでできてるの?”って呟いたんです。“ゲームってどういう風に作られてるの?”というところに疑問を持ったみたいなんですね。親としてはそこまで熱意があるなら学ばせてみたいなと思って、色々探していました。でも、どこも高額で…。そんなときに友達に紹介されてこちらに来ました。お金がかからないのは嬉しいですね。ちなみに今日、うちの子は人生で初めてパソコンを触りました。楽しそうに取り組んでいたので、色々なことを感じてくれたらと思います」
 
お話、ありがとうございました!

今回、CoderDojo 大山の様子を間近で見て、すごく価値のある活動だなと思いました。
 
鳥取の片田舎で仕事をしていると、物理的距離って一体何なのだろう?ということをよく考えます。僕はライターなので違う環境に出かけていってそこに身を置き、他者に話を聞くことで仕事をしています。
一方で、遠方からメールなんかでお題をもらって、自宅で頭をひねってひねって企画やテキストを作成して、対価を得ることもあります。つまり、一歩も動かずに仕事が成立するのです。
僕の隣で働く妻はもっと純粋な在宅ワーカーです。彼女はWEBデザイナーなので常に在宅で仕事をしています。東京との諸連絡は電話やメッセンジャーのようなツールで何の問題もなさそうです。
 
今でこそ僕ら夫婦は珍しい働き方をしていると見られがちですが、今後はどんどん普通になっていくような気がします。プログラミングの分野もわざわざ働き手が故郷を離れて上京し、そのうえさらに自宅から電車などに乗って会社という場所で作業をする、という時代ではなくなるはず。
 
CoderDojo 大山が今後活動を継続して、プログラミングスキルを武器にできるような子ども達がじわじわ増えていけば、大山の子ども達が18歳を過ぎたら一斉にいなくなる問題や、Uターンや移住をしたいけど仕事がなくて諦める問題などが解決できるかもしれません。まだ始まったばかりで小さな取り組みかもしれませんが、明るくて大きな未来が垣間見えたような気がした2時間でした。興味を持たれた親御さんはぜひ、参加を検討してみてください。
 
CoderDojo 大山 の活動はこちらで!
 
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

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鳥取県大山町にある田舎暮らしの入門道場「のまど間」からリアルな田舎暮らし情報をお届けします。

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