暮らしは想像を越えてゆく。

書き手プロフィール
薮田 佳奈
のまど間管理人。 兵庫県淡路市出身、流れるままに大山町に移住。 のまど間や大山町内で起こる日常について書いていきます。
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インタビュー第2弾は大山を拠点にデザイナーや水引作家として活躍中の藤原京子さん。

大阪出身で、大阪でデザイン関係の仕事をしていた京子さんはなぜ鳥取大山にやってきたのか?私と同じ元協力隊で顔見知りではあったけど、あまりじっくり話したこともなかったので、お話しを聞かせていただき、いろんな共通点も見つかった楽しいインタビューでした。

きっかけは「カニパーティー!」

私が唯一知っていたのは、京子さんが移住するきっかけは「カニパーティー」だったこと。一人の女子の移住させたカニパーティーとは一体どんなものだったのでしょうか?

2015年12月に大学の同級生に『カニパーティーするからおいで!』と誘われてやってきたのがまぶやでした。あの日は、これでもか!ってくらいカニを食べましたね(笑)当時は、移住とか一切考えていなかったのですが、転職を考えていたり、モヤモヤしている時期で、気晴らしになるかも?新しい出会いがあるかも?とか、何かキッカケを探している感じではありましたね。

 実際に何が起きたのですか?

カニパーティー参加者の中に、大山町や島根県津和野町で地域おこし協力隊として活動している人がいました。同世代や自分より下の年代の人たちが、いろんなことを考えて動いている事を知り、転職するなら大阪か東京だと思っていたのが一気に崩れ、今まで考えたこともなかった地方が選択肢として急浮上してきました。

また、会う人がみんな『大山においでよ!来たらいいじゃん!』と声をかけてくれたのも、きっかけの一つですね。大阪でも求められていると感じる事はありましたが、私でなく別の人でも良いんだろうな…と感じていました。でも、大山の人は私を名指しで、私自身に興味を持って求めてくれている感じがして、それがとても嬉しくて、本当に来てもいいのかな?って思い始めました。

↑伝説のカニパーティ!

そして、カニパーティーが終わって全員が進んで片付けをする姿を見て、当たり前のことを当たり前にできる人たちって素晴らしいな。と感動し、こういう人たちと一緒にいたい!自分もこうありたい!と思い、大山に来るという事を本気で考え始めました。大阪に帰り、カニパーティーの時に協力隊の募集のことや移住相談会のことを教えてもらっていたので、移住相談会に行って、そこで協力隊募集内容なども聞いて応募し、合格をいただいて2016年4月から大山での暮らしがスタートしました。

なかなかのスピード感ですが、迷いや不安はなかったですか?

迷い。。。特になかったですね。しいていうなら、親にどう話そうかな?と思ったくらいです。自分が大山に来るという事に関しては、カニパーティに誘ってくれた同級生もいるし、仕事もあるし、美味しいものがいっぱいあるし、最強だな!って思っていましたね(笑)。今振り返ってみれば、洗濯機に回されているというか、波に乗るしかない状況でしたね。カニが好きで本当によかったです(笑)

大山での暮らしぶり。

来る前と来てからのギャップはありますか?

ギャップというか、いろいろ想像を超えてきますね。仕事も思ったよりたくさんあるし、日常に仕事につながるチャンスもたくさんありますね。例えばパソコンが使えるとか、今まで普通にやっていたことでも重宝がられて求められることも多いです。水引作家としての活動も、大山に来てからです。きっかけは、『何かワークショップできない?』と、すごくざっくり相談されて、自分がやってみたかったという理由で、少し勉強して水引細工ワークショップをしてみたら想像を超える好評で、今は仕事の一つになっています。人材不足でもあるので、いろんな分野で想像以上にチャンスが多いなと思います。

あとは、野菜のおすそ分けが想像を超える量で、びっくりする事がよくあります。米10キロとか、結構な量のトウモロコシ3日連続とか、農家でなくても時期になったら旬の野菜がたくさんです(笑)。

現在のお仕事は?

フリーランスでデザインの仕事や、水引作家として活動しているほか、まぶやのカフェでも働いています。

↑今回取材させてもらった場所であり、京子さんのアトリエでもある「シゴト場カケル

大阪で働いていた時との違いはありますか?

大阪では、会社に属していて、今はフリーランスなので環境がそもそも違うのですが、人との繋がりに助られているなと感じます。

まぶやのカフェでは、週1回くらいのペースで働いています。まずここには、情報通な地元の常連さんがたくさん来てくれるので、鮮度の良い地元の情報が得られます。あと、敏腕営業マンみたいな常連さんもいるので、『この子デザインできるよ!』とか、『水引作家さんだよ!』と紹介してくれ、そこから仕事につながった事も結構ありますね。他にも、水引ワークショップの参加者さんからデザインの依頼を頂いたり、その逆もあります。おかげで、今まで営業はした事がなく、カフェも、デザインも水引もそれぞれ違うけど全部繋がっているなと感じますね。

特にデザインは大阪でも同じ業界にいて、当時はデザイナーさんに仕事を発注する側の仕事もしていました。フリーランスの大変さをよく知っていただけに、自分が大山に来てフリーランスのデザイナーとして仕事を始め、いろんな人との繋がりから声をかけてもらってお仕事いただいている状況は本当にありがたいし、地方ならではなんじゃないかと思います。

パッケージデザイン:星取県としても売り出し中の鳥取県の和菓子として誕生した「星取物語」

 大山に来てよかった!

大山に来てよかったですか?

よかったです!結婚相手に出会えたし(笑)数年前は、行きつけのカフェの店長に相談して、私がメガネ好きなので、出会いの場になるかも!?と、「メガネ会」を一緒に主催したり一生懸命探していた時は見つからなかったんですけどね…。

いつの間にか結婚できて…びっくりしました(笑)

旦那さんとはどこで出会ったんですか?

まさにココ!「シゴト場カケル」で出会いました。ここの運営をしている佐々木正志くんの友達で、旦那さんは当時、建築の勉強をしていたということもあり、この場所を作る時にお手伝いで来てくれたのが出会いです。話をしていると、本が好きという共通点もあって、大山に来てからは、なかなか本の話できる人がいなかったので嬉しくて、(本友達として)逃してはいけない!!という感覚は強くあって、『大山にくればいいじゃーん!』と誘っていたら本当にやって来たんです(笑)。それから、だんだん仲良くなって、2019年11月にめでたく結婚できました。

「シゴト場カケル」に入ると、ドーンと並んでいるのは旦那様の本コレクション。 素敵な話ごちそうさまです♡

他にも来てよかったと思う事ありますか?

老若男女問わずいろんな人と対等に話ができるのがいいなと思います。会社に属していないというのもありますが、大山に来て、大阪時代には出会わなかったような、企業の社長さんや知事とお会いする機会もありました。いろんな活動している人やキーパーソンとの距離が近くて、お互いに「いい!」と思ったらすぐ実現する話の早さもいいです。こういう距離の近さや対等にお話する機会があるのは、私みたいなフリーランスにはチャンスも多いのかなとも思います。

最後に移住を考えている人へのメッセージを!

私の言葉ではないのですが、以前参加したイベントの登壇者が『自分にとって大切なものが一つあれば住む理由になる。』と言っていたのが、すごく響いたし、腑に落ちています。

それは、食べ物、景色、家族、仕事、何でも良くて、何か一つ大切なものを見つけるというのは、住む場所や仕事など人生の中でどんな事でも使えるなと思います。

迷ったりモヤモヤしたりするなら、旅行でもいいので行ってみたい所に行ってみるのはいいかもしれないと思います。動くきっかけになるかもしれないし、逆に今の自分の環境の再発見になるかもしれない。シンプルだけどその通りなんじゃないかと思っています。

あとは、「一生ここに住む!」とか、腹括りすぎないほうが良いかなと思っています。心に余裕があるほうが楽しめるし、結果長く住める気がします。

大山が気になっている人がいるなら一度来てみてほしいですね、美味しいし、景色きれいし、人が少ないし!桜とか蛍とか都会だと人ゴミ確実な所が独り占めできます!

あとがき

顔見知りでしたが、おそらく二人でお話したのは始めて。移住までのスピード感や状況がほぼ同じだったり、移住=都会からというイメージだけど実は、結構田舎出身なので特に田舎暮らしに憧れているわけではなかったり…あと、お互い女一人で移住してきて、どこのお嫁さんだとちょっと噂になり、別に悪くないのに、なせが申し訳ない気分を味わっているとか移住一人女子あるあるが共感できたのもおもしろかったです(笑)

まだ2組ですが、こうやって改めてお話を聞くと偶然だけど必然というか、ピンチはチャンスというか、表裏一体というか、迷いや問題はタイミングのお知らせで、やってきたキッカケに乗っかると全自動であれよあれよと進んで行く。一人一人の物語が素敵でとっても楽しませていただいております。拙い文ではありますが、ご容赦を…次はどなたの物語を~。

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