私が大山町に来た一番の理由は、ワカメ漁のお手伝いをさせてもらうためです。
大山町に移住した友人との会話していた時のこと。
“ワカメ漁の手伝い”という日常会話ではなかなか出てこないキーワードに引っかかった私。
すぐさま「私もやってみたい!」と手を挙げてみたら、友人が話を進めてくれ、実現されることになりました。
漁師中村にて、わかめ体験
受け入れてくださったのは、のまど間ブログにも登場している『漁師中村』の中村さん。
中村さんは、素潜りで天然のワカメやサザエなどの漁をしています。
水揚げされたワカメは、加工場も兼ね備えた自宅に運ばれ、ひとつひとつ天日干しにされます。
私は、主に奥さまと一緒に作業していて、
ワカメを洗う→干す→取り込むという作業のうち、干す部分をお手伝いしています。
漁ももちろんですが、ワカメを念入りに桶で手洗いし、ひとつずつピンチに挟むという一連の作業はものすごーく手も時間も掛かるのです。
(↑この大量のピンチにワカメが干されていく)
しかも、手早く干さないとワカメが傷んでしまうため、時間との勝負も強いられます。
さらに、干した後は、隣同士くっついて乾燥しているワカメを引き離したり、乾きやすい場所にこまめに移動させたり、想像以上に作業が細かく、漁師中村では、このひとつひとつの作業を、丁寧に行われているのです。(きっと、これが美味しさの秘訣!)
また、漁も天日干しも天候に大きく左右される作業なので、空模様、風向きなどを敏感に察知するお二人。プロの仕事ぶりを学ばせていただいています。
(↑一緒、中村家のかわいい家族、まりちゃん。作業中は遠くから作業を見守ってくれています。)
学び多き体験。
一次産業に若干の興味関心があったものの、体験する機会は特になく。
そんな私ですが、幸運にも今回体験させてもららうことに。
しかも、素潜りで天然のワカメ漁にこだわっている稀な漁師さんのもとでお手伝いさせてもらい、“仕事とは”、“生きるとは”というような、ちょっと深いところまで視野を広げるきっかけをいただいている気がします。
日本全国にファンがいるという中村夫妻のワカメ。
生ワカメにはシャキシャキ感、乾燥ワカメには凝縮された旨味と香りがあって、最高のワカメです!
分けていただいたワカメ、私はのまど間の薪ストーブで遠赤外線で干したり
磯香るワカメパンにして美味しくいただいています。