波打ち際で見つかる絶品海藻!“もんば”の採り方と食べ方

書き手プロフィール
円岡 操夫
昭和29年生まれ。円岡造園代表。 大山町(旧中山町)生まれ、大山町育ち。 熱狂的タイガースファンで、米子応援団の団員。 約60年間の田舎暮らしで培ったノウハウをお伝えしていきます。
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「この世にこんな旨いもんがあったのか!」

皆さん、「もんば」って知ってますか?

「もんば」とは、波打ち際の岩に張り付いている海藻の一種で、かつて信州からやって来た友人が一口食べて「この世にこんな旨いもんがあったのか!」と雄たけびをあげたほど美味しい食材です。ここら辺では、12月の中旬から3月の彼岸辺りまで採ることができます。私円岡操夫、2月は忙しく、3月に入ってしまいましたがたぶんまだあるでしょう。必要な道具を用意してちょっと海まで行ってみますか。

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左にある小さな灰皿のようなものを使ってもんばを掻きます。この道具、実はものすごく貴重です。ブリキでできているのですが、板金屋さんに特別に作ってもらったもので円岡家最後の1枚です。これがなくなったらもんばは採れません(笑)。

お玉の先などでも代用できるんですが、専用の道具の方がやっぱり掻きやすいんです。あとは水洗いするのに必要なザルや鍋、ゴム手袋など。海に着いたらまず海を見ましょう。潮が引いていて、波が穏やかなときが狙い目です。

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ザルともんば掻きを手にいざ波打ち際へ。

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ザルを手に波打ち際を偵察します。

お、今日はありそうですよ~。さらに近付いてみましょう!

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ありました、ありました!この岩に張り付いているのがもんばです。先ほどの専用道具で、波が去った瞬間に素早く掻きます。びっしり張り付いているのは「掻きもんば」、少し大きくなったがために手で採るのが「むしりもんば」とこの辺では言ってました。暖かくなるとこのもんばが大きくなって、さらに固くなっていきます。なもんで、彼岸までがシーズンなんです。もっと暖かくなると岩には何も付かなくなります。

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わずか10分程度でザルがいっぱいになってしまいました。大漁大漁!ただし、もんば採りはここで終わりではありませんよ。中にコッペ貝という小さな貝などが混じっていますので、波が穏やかな港に行って選別作業をしましょう。

綺麗に洗って醤油を垂らして生のままで召しあがれ!

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先客がありました。皆さん、もんばを洗っておられるようです。私もやりますか。

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少し大きめのボウルに海水を入れて、浮いている軽いものだけをすくうようにザルに移します。ここでしっかり石や貝を落とさないと、食べたときに「ジャリッ」となりますから手を抜かずにやりましょう。

昔、もんば採りは主に女性の仕事でした。私は大人になってから親や集落の人と海に行って、見よう見まねで採り方を覚えました。一般的に「もんば」という食べ物はほとんど知られていないと思いますが、ここら辺の集落では知らない人は一人もいないでしょう。運動会などの行事のお昼どきは、学校中に干しもんばの香りが漂ったものです。

食べ方はいたってシンプル。真水で洗ってぎゅっと水をしぼります。そして、醤油を垂らしてそのままどうぞ!生のままいただく贅沢を味わって欲しいですね。味噌汁やすまし汁にパラッと垂らしていただくのも最高ですよ。

真冬の厳冬期に採れるもんば。この季節が終わると、いよいよ春だと実感します。もうすぐ春ですね。私の阪神応援の日々がまた始まります(笑)。

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構成:矢野竜広

操夫の覚書き

・潮が引いていて、波が穏やかなときが狙い目。
・もんば付きの岩を見つけたら、波が引いた瞬間、素早く掻く!
・シーズンは12月中旬から3月の彼岸くらいまで。
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