田舎だからこそ見つけられた新しい趣味*ライターの移住月記

書き手プロフィール
矢野竜広
1980年生まれ。会社員コピーライター、放送作家を経てフリーランスに。2013年、住み慣れた東京を離れて鳥取県へ。自宅にオフィスヤノを構え、WEBデザイナーの妻とともに夫婦で在宅ワークにいそしむ。無類のビール好き。 ブログはビアエッセイ・ドットコム。ツイッターのフォローはこちらから。
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お見合いに参加したことはないけれど、「ご趣味は?」と聞かれると結構困る。読書や旅行は趣味なのかもしれないけど、それを言ったところで聞いた人が「おおっ」と思うことはない。むしろ、元素の周期表を読み上げたときくらいつまらない顔をされる。ビールも趣味と言えば趣味だけど、もはや仕事と言えば仕事。
長いこと無趣味で悩んでいたけど、いい趣味を見つけた。燻製である。

1燻で3度も4度もおいしい趣味。

鳥取の大山町という控えめに言っても「田舎」に住んでいると、趣味を広げる機会に溢れている。
登山、釣り、サイクリング、サーフィン、スキー、ゴルフ、キャンプといったアウトドアの趣味には事欠かない。体を動かすことは嫌いではないのだけど近所の散歩で十分。基本、持ち物を増やしたくない人間なので、凝り始めてしまってモノが増えていくのも嫌だ。

そんな中で出合ったのが燻製だった。
 
きっかけは昨年、義兄がスモーカーで燻製した肉や卵を食べさせてくれたことだった。それでもすぐには自分でやろうとは思わなかったのだけど今夏、うちの庭で生ビールパーティーを開くときの新しいコンテンツとして思い切ってスモーカーを買ってみたのだった。


何の知識もなく感覚で適当にやってみた割には、なかなか美味しいものができた。そのとき思ったのだけど、燻製って煙が出てるときはショータイムのようだわ、開けたときにサプライズもあるわ、食べたら旨いわビールに合うわで1燻で3度も4度もおいしい。都会にいたら煙が迷惑過ぎてできないだろうが、田舎だと気にせずできる。これだ、と直感した。

ビールとそれに合う燻製つまみを提案できる人へ。

そもそも僕は食というものにそこまで興味がない。本当に限られたものにしか興味が沸かない人間なのだ。でも、その限られた心惹かれる分野であるビールの活動を続けていると、どうしても食と向き合わざるを得なくなる。僕は「何も食べないでビールだけ飲めばええやん」と思ってしまうのだけど、どうやらそうではない人の方が多いことがわかってきた。

つまり、ビールだけでは片手落ち感を覚える機会が増えてきた。燻製というのは、その言わば自分の弱点を補う意味でも有効だと思ったのである。
 
苦い、甘い、酸っぱい、スパイシー。ビールには様々な味わいがある。ならばつまみもビールに合わせてみようではないか、と。もちろん燻製をしたら全てがスモーキーフレーバーになるのだけど、奥にある素材の味わいまでは変わらない。世界の多種多彩なビールと、それに合った燻製を自作して最強のペアリングを提案できたらなかなか面白そうだ。興味を持ってくれる人も増えるかもしれない。
 
そんなわけで燻製のトレーニング、略して燻トレが始まった。スモーカーは木炭を使ったりして大変なので、まずは中華鍋で色々トライアルを繰り返している。

結局宣伝かよ!というツッコミはご自重を。

燻製は実は様々な工程からなる。下ごしらえ、塩漬け、塩抜き、乾燥、燻煙、熟成である。また、燻煙にも冷燻、温燻、熱燻という3種類があるし、スモークチップにも色々な種類がある。スモークウッドを選ぶという手もある。つまり、かな~り奥が深い。ゆくゆくは幅広い知識を身に付け、完成まで1週間はかかるような大作も自在にこなせるようになりたいのだけど、まずは燻製のいいとこどりだけをしようと思う。
 
例えば、チーズなんて何の下準備もなく、熱燻10分で簡単にめちゃ旨のスモークチーズができてしまう。


これだけでも十分スモークの楽しさは感じられるし、面白い。もちろん、ビールとも合う。というわけで、早速、超簡単に燻製を始める方法とビールと合わせて楽しむ術を伝える講座を、NHK文化センター米子教室でもたせてもらった。

11月4日(土)の昼下がり、もし興味があったらぜひよろしくどうぞ!
 
僕のビール×スモーク道は始まったばかりである。

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鳥取県大山町にある田舎暮らしの入門道場「のまど間」からリアルな田舎暮らし情報をお届けします。

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