鳥取と東京の気候を比較して強く思うこと*ライターの移住月記

書き手プロフィール
矢野竜広
1980年生まれ。会社員コピーライター、放送作家を経てフリーランスに。2013年、住み慣れた東京を離れて鳥取県へ。自宅にオフィスヤノを構え、WEBデザイナーの妻とともに夫婦で在宅ワークにいそしむ。無類のビール好き。 ブログはビアエッセイ・ドットコム。ツイッターのフォローはこちらから。
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2013年7月。東京の調布から鳥取は米子に引っ越した。
移住から4年が経過し、鳥取生活は5年目を迎えている。
その間、東京の友人知人に「鳥取の気候ってどう?」とよく聞かれた。
さすがに4年も住むと、鳥取の気候についてわかってくることがある。

子どもは「帰ろう」という言葉を拒絶する。

先週末、よく晴れたので家族で大山寺エリアを回ってきた。
ピークは過ぎたとはいえ、紅葉がとても綺麗で魅了された。せっかく大山が近いのだから、やはり一年に一度は紅葉狩りに来たいものだなと改めて思ったのだった。


参道の足湯に浸かり、すっかり癒され、「さあ、帰ろう!」…とはならない。小さな子どもがいる人はよくわかっていると思うけど、「帰ろう」という言葉を子どもは強く拒否する。そんなわけで、じゃあどこか遊びに行こうか…と車で下っていくと割とすぐのところにある伯耆町総合スポーツ公園へ。

午後から夕方にかけてよく晴れていただけでなく、風も穏やかだったため、かなり長いこと滞在してしまった。ご覧の通り、大山もくっきり見えた。当然、「帰ろう」と言っても拒絶されるだけなので、寒い季節でも有効な「アイス買いに行こうか?」で公園遊びはお開きになったのだった。

そんなに変わらない8カ月と激変する4カ月。

公園で遊べるだけ遊んだのにはワケがある。これから迎える山陰の冬において、
 
・青空が綺麗な晴れ
・気温がそれなりに高い
・風が穏やか
 
という三拍子揃う日はなくなるからである。
 
東京に30年以上住んでいたから、東京の気候は熟知している。一方、山陰には4年いて「ああ、なるほどね」とわかってきたことがある。
 
個人的結論から言うと、4月から11月の8カ月間、鳥取と東京の気候はさほど変わらない。ところが、12月から3月の4カ月間はずいぶん異なる。まず全体的に鳥取の方が寒い。特に1~2月の大山町は東京マイナス5℃くらいが平均的だろう。もちろん、雪が多い。ここ数年、東京でもだいぶ積もっていたけど、やはりスケールが違う。肌感覚として大山町の平野部でも毎年、東京都心の20倍くらいは雪が降る印象である。

まあ寒いとか雪が降るとかは想定していた。想定外だったのは、「青空が消える」ということだった。

鳥取において深刻な「青空消失」問題。

東京の冬はとにかく晴れ渡る。来る日も来る日も青空なのである。
1月の2日と3日にやっている箱根駅伝もよく晴れているイメージを持つ人が多いのではないか。
 
一方、山陰の冬において青空は貴重だ。もちろん、青空が皆無ということはないのだけど、一日中雲一つない快晴の日はほぼ皆無と言って差し支えないだろう。とにかく曇りがちなのだ。
 
「あ、青空が見える!」と思った10分後に外を見るとまたどよ~ん、ということすらある。

料理研究家で日本人とドイツ人のハーフである門倉多仁亜さんという方がいる。
ドイツ人のお母様が来日して東京で過ごした際、冬場の天気が良いことが特に印象深く、「日本に来てよかったこと」の一つにまで挙げていたそうである。ドイツも冬場は寒く、どんよりした日が多いため、快晴が続く東京が眩しかったのだろう。
 
僕は適応力が高い人間だと思う。いや、ただ単に色々なことに無頓着な人間だ。だから、鳥取の生活において不満はないし、いわんや移住を後悔したことなんて一度たりともない。
 
ただ、この雲ばかりの冬の空だけはなかなか慣れない。かなりきつい。30年以上、「冬=快晴」の生活が染み付いているから、嫌になってしまう。元々、寒いのが嫌いだから冬が嫌い。また、雨や曇りが嫌いで、晴れが好き。当然、寒くて曇った冬なんて大嫌いだ。山陰の「陰」の字は冬場にはすごくハマっている。なんせ曇った鳥取を抜けて車で 山“陽”側の広島や岡山に行くと、どんどん晴れていく。
 
あ~、これから憂鬱な冬が始まる。一体、どうしたら冬を楽しむことができるのだろうか。冬の楽しみ方を熟知している方、ぜひこっそり耳打ちで教えてください。

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