鳥取に来てから勉強時間が飛躍的に増えた理由*ライターの移住月記

書き手プロフィール
矢野竜広
1980年生まれ。会社員コピーライター、放送作家を経てフリーランスに。2013年、住み慣れた東京を離れて鳥取県へ。自宅にオフィスヤノを構え、WEBデザイナーの妻とともに夫婦で在宅ワークにいそしむ。無類のビール好き。 ブログはビアエッセイ・ドットコム。ツイッターのフォローはこちらから。
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鳥取に来て以来、とある時間が増大している。

タイトルの通り、勉強時間である。
30代も終盤を迎えたにもかかわらず、
なぜ勉強詰めの日々を送っているのだろうか。
そこら辺について今月は書いてみたい。

ホタルがカワニナのこと大好き問題。

週末、ホタルの生育について勉強した。

近所の地域自主組織「楽しもなかやま」では最近、
「楽しもビオトープ」というプロジェクトが始まった。
ビオトープとは「地域において野生の生物が暮らす場所」。
活動のきっかけとして、拠点の友好館の外に流れる小川を
「ホタルがたくさん飛ぶ川にしたい!」という思いから
まずはホタルについて学ぶことにしたのである。

冬に南部町を視察したのも、
元々はホタルの勉強のため、だった。

近くて学べる!町づくり一行で南部町を視察してきました

ホタルの勉強をしてわかったのは、
ホタルを育てる=カワニナを育てる
だったこと。

カワニナはタニシに似た巻貝の仲間。
ちなみに下の写真は一匹のホタルが一生涯に食べる
カワニナの量。

ホタルがこんなにもカワニナのことが好きだなんて全く知らなかった。
他にもホタルについて知らないことはたくさんあった。

・桜が8分咲きになった後の雨の日、幼虫が陸に上がる。
・上陸から50日程度で成虫になる。
・ホタルの成虫は27℃を超えると弱る。
などなど。

本当に世界は知らないことで溢れている…
本当に自然ってよくできている…
と、鳥取に来てからよく思う。

芝、燻製、釣り、酒、世界史、英語、宇宙…。

ホタルに限らず、こちらに来てから勉強を始めたことって多い。

例えば、芝生。
たまたま家に庭があり、たまたま大山町が芝の産地である、
ということで大量の芝をいただいたことがあった。
以来、全く不慣れな「芝」というものに向き合わざるを得なくなった。
サッチング、エアレーション、施肥、目土…。
本やネット記事、動画を見ながら勉強し、
芝のメンテナンスに努めている。
今年の夏は、去年よりも青く茂った芝生を眺めながら
ビールを飲みたい!と強く意気込んでいる。

他にも、燻製や釣りもこちらで勉強を始めた。
どちらもなかなか都会ではやりにくい趣味だが、
土地が広く、海も近い大山町では非常に身近。
正直、ものすごい熱があるわけではないのだけど、
田舎の必修科目といった感じで最低限の知識は押さえている。

田舎ならではの分野にも限らない。

仕事の領域であるビールは当たり前として、
ワインやウイスキーについても学びを深めた。
世界史については相当な時間を費やした。
なんせ世界史の知識はゼロだったので、
何度も何度も動画を見て、教科書を読んで、
関連する本を読んで基礎固めができた。

英語の勉強もちょこちょこ進めている。
昔から好きだった宇宙についても、
かなりの時間を使って勉強した。
それら全て。鳥取に来て学んだのである。

世界の広がり、そして、可処分時間の増加。

振り返ってみると、東京ではこんなに幅広く勉強をしていなかった。
一体なんでなのだろう?と考えみると思い当たることがある。

まずホタルや釣りがそうなのだけど、
田舎に来ることで世界が広がるという側面がある。
東京におけるホタルは、田舎におけるクラブである。
触れることがないから学ぼうという意欲もわかない。

もう一つは可処分時間が増えた、ということ。
東京で忙しかった理由って、
とにかく人と会う機会が多かったからだ。
「収録に来て」「送別会やるから飲もう」
「企画会議やるから集まって」云々かんぬん。

田舎にいると、それら一切から自由なのだ。
これはある意味では大きなデメリットであり、
実際に多くの仕事を僕は失った。
一方で、とんでもないメリットをもたらしてくれた。
同じフリーランスでやっているのにもかかわらず、
一部の取材仕事以外へたに動くことがないから
時間にゆとりができるのだ。
(収入もそこまで変わらない)

もし東京にいたら、たとえ子どもが小さくても、
「収録に来て」「送別会やるから飲もう」
「企画会議やるから集まって」云々かんぬんで
昼夜を問わず僕は外出していたはずだ。

最近、息子が公文を始めた。
今のところ勉強が楽しいようではあるけど、
いつかはスランプがくるかもしれない。
そんなとき僕は息子に
「勉強って楽しいよ。パパも今は〇〇を勉強中だよ」
と自信をもって言える。
これからも僕は子ども達の学業と一緒に
何かしらのことを勉強し続けることだろう。

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