大山町における遊びで匠の技が冴え渡りがちな件*ライターの移住月記

書き手プロフィール
矢野竜広
1980年生まれ。会社員コピーライター、放送作家を経てフリーランスに。2013年、住み慣れた東京を離れて鳥取県へ。自宅にオフィスヤノを構え、WEBデザイナーの妻とともに夫婦で在宅ワークにいそしむ。無類のビール好き。 ブログはビアエッセイ・ドットコム。ツイッターのフォローはこちらから。
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9月のとある日曜に突如出現したサマーランド。

「中山温泉がとんでもないことになっているらしい…」。

そんな噂を耳にしたとある日曜の午後、息子とともに大山町の中山ICからほど近い中山温泉を訪れて、噂を検証してみることにした。その日、中山温泉は「なかやま温泉祭」のはずだった。昨年も参加したけど、飲食などの出店が並んでいてビンゴ大会やステージイベントがある、いわばごく普通のお祭りだったと記憶している。

「そんな特別なお祭りだったっけ?」と訝しがりながら中山温泉に到着すると、そこはサマーランドと化していた。

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大中小の多彩なウォータースライダーが設置されているだけではなく、トランポリンや浮き輪の乗り物などまさに子どもたちの楽園だった。

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いとこの子と我が子は早速、ウォータースライダーに興じていた。うちの子たちはすぐに、そして何度でも滑れていたけど、午前中に来た子たちは順番待ちの列を成していたとのこと。子どもたちも、まさか地元でこんな楽しい空間が広がっているとは思わなかったに違いない。さらに!実はこのプールの水の正体は温泉。子どもたちは、遊びながら同時に癒されていたのだ(だから子どもたちは疲れることなく延々遊び続けることができたのか!)。

このスペースを手掛けたのは逢坂地区の一氏さん(※顔出しは止めてくれと言われたので写真はありませんが、上の画像の中にちらちらいらっしゃいます!)。

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まぶやの近くに「一氏ランド」を作っていることでも知られている。建設現場で仕事をする職人が遊びでも本気を出しているのである。ビッグサイズのウォータースライダーに関しては、「毎年、ビニールのやつを子どもたちに壊されるから壊れないやつを作ってみたよ」と目玉焼きを作るがごとく実に軽いノリだった。

「遊びっていうレベルじゃねぇぞ!」

それでふと思ったのだけど、大山町内では仕事以外の遊びのような場所でプロフェショナルな技を目撃することが結構多い。例えば、

造園業を営むお方が「一緒に山入って遊ぼう」と山で採った諸々を使って門松を作ってくれたり、

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ホームパーティーに漁師の方たちがありえないご馳走を持って来てくれたり。

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大工の方が圧倒的なオブジェや見たことのない流し素麺台を作っていたり。

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PS3発売当初の喧騒風に「遊びっていうレベルじゃねぇぞ!」と言いたくなる光景をたびたび目にしてきた。

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それらの感化があるので、自分も安心して「ただの飲み会にビールサーバーを持って行く」という「遊びっていうレベルじゃねぇぞ!」技を披露できる節がある。

自分は当たり前にできるけれど、他の人にとっては難しい。たぶん技術ってそういうものだ。匠の技術に日常的に接することができる大山町は、その意味でも実に豊かだなあと思うのである。

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