大山アニメーションプロジェクトを率いる女、大下志穂さん/漁師中村 対談企画~行動する女は美しい~

書き手プロフィール
漁師中村
埼玉県出身。15年前に素潜り漁師になるために大山町へ移住。漁師として独立後は、株式会社漁師中村を設立し、ワカメ商品の開発など6次産業化に取り組む。まちづくり団体「築き会」の設立に関わり現在は副代表。朝はサザエやアワビを採り、昼は移住相談窓口の責任者として案内をする日々。
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まぶやでは大山アニメーション祭の準備中。

こんにちは、素潜り漁師の中村隆行です。

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え?急に老け込んだように見えますか?そうなんです、最近少し生活に刺激や潤いが足りないのか、ちょっと白髪が増えてしまいました。でもですね、この大山町内に今、刺激的な空間があると聞いたのでやって来たんです。

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場所はまぶやと聞いたのですが…。え~っと…まぶやはここで間違いないですね。老化が進むと色々なことを忘れてしまうんですよ。本当に嫌ですねえ。

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なんでも今、もうすぐ行われる「大山アニメーション祭2016」の準備が行われているようなんです。アーティストさんもいるんでしょうか…あ、早速いらっしゃいましたよ!

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熱心に作品を製作中なので、決して邪魔にならないよう、遠くから眺めるだけにしておきましょうね。

そして、あ、いらっしゃいました!今日、話を聞きたいと思っていた方がいましたよ。

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大下志穂さんに聞く「アートとは?」

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中村:今日はお忙しいなか、ありがとうございます。この方がアーティストの大下志穂さんです。この方は私の親友であり…

大下:え?

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中村:いやいや、親友でいいじゃないですかっ!親友であり、良き相談相手でもあり、尊敬する大下志穂さんです。もう5年の付き合いになりますね。私も1回目からアーティストインレジデンスには関わっていて、大下さんの影響でアートというものに触れたんです。

大下:それでこんなんなっちゃったんだね。

中村:今日はなかなか厳しいですね(笑)。本当にアートによって内面が変わることを実感できたんですよ。今日は大下さんと付き合うなかで生まれた、私なりのアートに対するクエスチョンを投げ掛けたいと思ってます。まず聞きたいのは、志穂さんにとってのアートとは?という質問です。

大下:そうですね…人を感動させるもの、だと思います。

中村:なるほど…あれ…あれれ?

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中村:知的な刺激を得られたのか、髪が若返った気がしますね。

大下:なんか中村さん、力さんみたい(笑)

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※参考写真。参加アーティストの松本力さん

大下:それはさておき補足したいのは、アートが人を感動させるもの、というのはいい意味でも悪い意味でもですよ。素直に嬉しいとか幸せだけじゃなくて、心を揺り動かすものだと捉えています。すごく嫌な気持ちになる、とか昔の記憶を思い出すとかも含めてアートだと思います。

中村:いやあ、「アート=感動させるもの」という解釈はすごくしっくりきました!私も本当にそういうものだと思ってましたから。アーティストインレジデンスの1年目や2年目ではわからなかったんですが、昨年の3年目くらいからわかってきたことです。やっぱり気になるのが4回目の今年のこと。2016はどんな感動を起こせそうですか?

大下:感動を作ろうとは思ってないです。いい作品を作れば、結果、人って心を動かされるものだと思います。私がしているのは、アーティストさんがいい作品を作るための環境づくりです。「ああしたい」とか「こういうものが欲しい」とかそういうのをできるだけ叶えてあげて、アーティストさんがより作品作りに集中できるように今年も力を入れてます。それってすごく結果に出るんです。みんなでどれだけ彼らのために時間や気持ちを割くかで、作家さんはそれに応えてくれるので結果が変わります。それは今回も感じてますね。

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中村:毎回思うんですが、志穂さんはアーティストさんとの関わり方が細かいところまですごく行き届いてますよね。それプラス自分の作品作りもしているのが本当に毎回すごいと思います。

大下:ありがとうございます!他のプロジェクトと違うのは、この企画って自分も作品作りをしているところなんです。外から見ているのではなくて、一緒になって作っている。相談し合いながら作品を作りあげているところがあるので、毎回いいチームワークが生まれることにつながっていると思いますね。

ステファノさんに聞く「大山の印象とは?」

中村:あ!なんとも絵になる男がやって来ました。せっかくなのでぜひこちらへ!

大下:ジョニー・デップ似と評判のアーティスト、ステファノさん。イタリアの方です。こちらのパンフレットの表紙のこの方です!

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中村:ステファノさんにぜひ、聞きたいことがあります。大山の率直な印象を教えてください。

ステファノ:(日本語訳)住むにはすごくいいところですね、素敵な人がいっぱいだし、自然も美しい。最高の場所だと思います。

中村:そうですか……サンキュー大山!!!!ほら、志穂さんも一緒にポーズを!

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中村:ありがとうございます。ステファノさんは今、大山町への移住を考えていて家を探しているところなんですよね。家のことについては任せてください!ステファノさんみたいにアーティストさんが私たちの町への移住を考えてくれるのがアーティストインレジデンスの醍醐味でもありますよね。

大下:本当にそうですね。

中村:いやあ、今日は貴重な時間をいただき、ありがとうございました。最後に大下さん、大山アニメーション祭の紹介をお願いします!

大下:わかりました。大山アニメーション祭2016は、11月12日(土)と13日(日)。今年は3組のアーティストさんがそれぞれ作品を作るのがポイントです。一組目は現代アートのアニメーションを手掛ける松本力さん。一人で手書きのアニメーションを制作されています。

2組目は先ほどのステファノさんとフィリピンのジェムさんチーム。彼らは一カ月半くらい大山町にいるので、それだけこの辺のことをよく見てくれています。3組目は北欧のフィンランドから参加のヤニさん。今、ヤニさんは大山を回ってます。全員が全員まったく作風が違うので、私もすごく楽しみです。

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中村:出来上がった作品の鑑賞会だけじゃなくて、他にもイベントはたくさんあるんですよね?

大下:もちろんです!12日の目玉はカレーパーティーです。米子の人気店だった「ユリイカ」さん、玄米カフェ「日々の糧」さん、奥大山から参加の「カサラカフェ ジョイント」さん、鳥取市の人気店「食堂カルン」さんとそれぞれがファンを持つ個性的なお店がカレーをテーマに競演してくれます。

ジャムさんの水彩画のワークショップもありますし、鳥大の先生を招いてのアートと移住のクロストークもありますし、さらに13日のお昼は参加アーティストさんがそれぞれの国の料理を作ってくれるのでみんなで食べよう!というイベントを用意しています。

詳しくはHPフェイスブックのページをご覧ください!

中村:盛りだくさんですね!今日は本当にありがとうございました!

大下:こちらこそありがとうございました。

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お年寄り→壮年→青年へと若返り。

いやあ、今日は大下志穂さんから本当にいい刺激を受けました。
アートって本当にいいものですね。
さっきまぶやに来たときは老いの影響からか腰が痛かったんですが、なんだか話を聞いていたらモリモリ元気が出てきましたよ。このまま潜りに行けそうな気がします。

と言いますか、これから潜ってきますか、準備運動をしてと…それでは皆さん、またお目にかかる日まで!

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構成:矢野竜広

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