滅多にお目にかかれない行事。
皆さん、ご無沙汰しています。季節はすっかり秋になりましたね。
まさに秋晴れの先日、ある珍しい行事に誘われていました。
その一部始終をご紹介しましょう。都会ではなかなかない催しですよ。
場所は大山町の下中山にある御崎漁港です。
こちら、以前もんばを洗ったところですね。
このたび、地元の地域自主組織「楽しもなかやま」会長でもあり、私の同級生のご子息でもある漁師の西本憲人くんが、3年間の漁業研修を終えて漁業者として独立します。この日は進水式に呼ばれていたんです。
進水式とは、いわば新しい船の誕生を祝う式典のようなものですね。
実は私円岡操夫、長いことここら辺に住んではいるものの進水式を目にするのは初めてです。
一体何が起こるのか?私も楽しみなんです。
まだ始まっていないようなので、お喋りをして時間を過ごすことにしましょうか。
立派な船ですね。妙漣丸という名前だそうです。どんな意味なのでしょう?
…と考えていたら、御神酒が振舞われました。軽トラで来ているので飲めませんが、そういうものなんですね。
青い空を背景に大量の餅が舞う。
さあ、主役の登場ですよ!
本人からご挨拶がありました。
妙漣丸とは、「妙」が「この上ない」で、「蓮」が「さざなみ」ということで、「この上なく穏やかな波に恵まれる船であるように」という願いが込められていたようです。ほほう、そういう意味があったんですね。
そして、餅まきが始まりました。
こっちにも投げてくれないかなあ(心の声)
たくさんまかれたので私も手に入れることができました。縁起物ですからね、よかったです。
その後、船を見させてもらって散会という流れになりました。
人生で初めて進水式というものを見させてもらいましたが、餅まきがあったので上棟式に似ていましたね。
とにかくこの秋一番というくらい晴れ上がって、とても清々しい気持ちになりました。彼は晴れ男なんでしょうかね。
新しい船を手に入れて、いよいよ漁師人生はこれから。いやあ、眩しいですね。漁がこの上ない穏やかな波に恵まれてうまくいくことを祈っております!