【実録】偉い人を訪れてなんか手渡すあれをやってみた

書き手プロフィール
矢野竜広
1980年生まれ。会社員コピーライター、放送作家を経てフリーランスに。2013年、住み慣れた東京を離れて鳥取県へ。自宅にオフィスヤノを構え、WEBデザイナーの妻とともに夫婦で在宅ワークにいそしむ。無類のビール好き。 ブログはビアエッセイ・ドットコム。ツイッターのフォローはこちらから。
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今月、『山陰クラフトビール』という本を出版した。
(あ、拍手をいただき、ありがとうございます)。

自分の本を出版した暁には例のあれをやりたい。

そんな思いを抱えて色々奮闘したので顛末を記したい。

何をすればよいかわからないので本人に連絡。

例のあれ、とはよくニュースなどで見かける
何かPRしたい人が偉い人のもとを表敬訪問し、
何かを渡すシーンである。絵的にはこんな感じ。


このフリー素材は若い男女であり、渡しているのは
プレゼント的なものであるが、男性を純度の高いおじさんに変え、
渡しているものを1万通にも及ぶ署名的なものに変えたら
よく報道で見る絵に早変わりすると思う。

自分の書いた本を偉い人に渡したいなあ…
と漠然と思ったものの何をしたらよいかさっぱりわからない。

『山陰クラフトビール』を政府の人に渡しても意味がないし、
鳥取県知事に渡すと「島根県は?」となって面倒臭い。
まずは自分が住んでいる大山町だろう、と考えた。
そこで面識があり、Facebookでもつながっている
竹口町長にとりあえず連絡を取ってみることに。


そう、以前、ビールイベントで竹口町長を見かけたことがあったのだ。
メッセージを送るとすぐに返事があり、秘書の方を紹介してもらった。
その方と電話でやりとりし、あっさり面会の日時が決まった。
なるほど、こうやって偉い人と会うことができるのか。
勉強になった。

ついにずっと憧れていたあのシーンへ…。

だが、よくよく考えてみると、
これではただの面談である。

この絵面には明確に他者の視線がある。
必要なのは第三者である。

そこで唯一知っているメディア、大山チャンネルにコンタクトを取った。
大山チャンネルから大山町内にビールがあるか?と問われ、
正直に「大山町のビール…ないんです」と返答。
町民が町長に本を渡すだけではニュースバリューがないと
判断されたのであろう、以降音沙汰がなくなって万事休す。

そんな何の人脈もない僕を見かねたのか、
竹口町長から
「来てもらえるかはマスコミ次第ですが、
広報室からマスコミへの投げ込みなども対応します」
との助け舟が。それに全力で乗っかり「お願いします!」
と伝え、面会当日を迎えたのだった。

指定の時間に大山町役場の中へ。
すると、まさかの事態が。

・日本海新聞
・山陰中央新報
・読売新聞

各記者さんが取材にやって来てくれたのである!
そして、お互いのライバル関係を越え、
みんなで熱心に拙著『山陰クラフトビール』の撮影をしてくれた。

そして、念願のあのシーンへ。

※画像はイメージです。

ついに僕の漠然とした願いが叶ったのであった。
記者さんからは「お互いを見つめ合って!」等指示があり、
おじさん二人で見つめ合うという淡いナイトメア的展開もありながら、
無事に目的を果たすことができた。

使われたのは例のあの絵ではなく…。

大山町役場訪問前、
「おそらくマスコミの人は来ないから、
この本をどうプロモーションしたらよいか、
じっくり竹口町長に質問してみよう」と思っていたが、
予期せぬもありがたい記者さん達の登場で場の雰囲気は

矢野と町長の会話

記者さんによる矢野へのインタビュー

に完全に変わってしまった。
そのため、表敬訪問の絵の撮影後、
竹口町長は早々と中座。

そりゃそうだよな、町長は忙しいものなと納得。
そんな合間を縫って、面会を受け入れてくれた竹口町長に感謝!

その後はみっちり記者さんにインタビューを受け、
僕がビールを好きになったきっかけから、『山陰クラフトビール』で
こだわった点などを一方的にしゃべり続けたのであった。

数日後、この日の模様が新聞記事になるという。

忙しいスケジュールの合間を縫って登場してくれた
竹口町長に本を渡す例のあの絵。
この思い描いていたシーンがついに紙面に。

そう期待を込めて紙面をめくったところ…

まさかの矢野単独。。町長不在。。
存在自体がなかったことに。

竹口町長、色々お騒がせしてすみませんでしたー!

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