利用者インタビュー


のまど間は、第二の故郷です。

by シュエ・フォン(フリーデザイナー)

世界中を旅しながら、パソコン一台でデザインに取り組む…。カナダのトロントを拠点に活動するフリーデザイナーのシュエさんは、まさにノマドワーカーです。そんな彼女が今年の初夏、仕事の拠点に選んだのがのまど間でした。新しいワークスタイルでアクティブに生きる彼女に、今回色々と質問をぶつけてみました。聞き手はアメリカ出身で大山町在住のクリエイター、ジェレミー。ここでは、英語の会話を意訳してお届けします。

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聞き手:シュエさんは何度か日本を拠点に仕事をしたことがあるようですが、これまでどこを訪れましたか?

シュエ:東京、奈良、名古屋に行きました。3、4年前には、刈谷という小さな町で仕事をしていました。日本に来るのは3回目で、大阪や広島、尾道、福岡、奈良などなど今回は西日本を中心に移動してるんです。でも大山町は特別!一番長くいますね~。ざっくり3週間かな。尾道と奈良では、2週間ずつ仕事をしてました。移動中はスケジュールをユルユルにしてます。だって、もしお気に入りの場所があったら、ずっと滞在したくなるでしょ?

聞き手:ということは、大山エリアは気に入ったんですね?

シュエ:そうなんです、とっても生活しやすいところですもんね。私はまわりに自然が多ければ多いほどテンションが上がります。昔から言う「自然は発想の泉」は、デザイナーの私にはまさにその通り!って感じ。ここには、最高の気の流れがありますよ。日本で昔から言われているように、たっくさんの神様がいるのがわかる気がします。ここは、山と海に囲まれていて、どこを見ても嫌になるくらい(笑)緑なので、いつでも自然を感じられますね。のまど間での仕事って本当っに楽しいんです!ふと窓の外を眺めると、畑と延々続く緑の世界。さあ仕事に戻ろうかなって思うと、描きたいなって気持ちがみなぎってるんですよ。風や虫の音、カエルの鳴き声や鳥のさえずり…。すべてが心地いい。仕事に集中するには最高です。

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聞き手:のまど間では、どう一日を過ごしているんですか?

シュエ:仕事をしたり、他の人と一緒に新しいことにトライしてます。そうだ、昨日は地元の方たちと豆腐を手作りする集まりに参加したばかりなんです!イベントがたくさんあるので、地元の方たちとはすぐ仲良しになれますね。ご近所さんもよくここへ「やあ!」って遊びに来たり、野菜を持ってきてくれるんです。私は誰もがお互いを知っている小さなコミュニティにいる感じが好きなんですが、ここはまさに理想の環境です。

聞き手:地元の人との自然な交流があるんですね。

シュエ:「外から来た人」と「住民」の間に境界線がないんですもん。いかにも外国人向けですって感じのイベントもありませんしね。とっても何気なくて、自然です。

聞き手:というと、あなたは昔ながらの文化を直に見ることができたわけですね。普通の外国人には経験できないことだと僕は思いますよ。

シュエ:そうですよね!それはラッキーなことだと思います。ほとんどの外国人は鳥取県なんて聞いたことすらないと思いますから。

聞き手:そうですよね。逆にそれが魅力ですよね?

シュエ:ええ。ガイドブックには書かれていない、知る人ぞ知る穴場スポットだからこそ私には魅力的!まあ、日本に何を期待しているかによりますよね。きらびやかな店やオシャレなショップ、「カワイイ」子たちに興味があったら、東京がおすすめ。でも、もし日本のリアルな田舎暮らしを経験したかったら、大山町は超絶おすすめですよ!

聞き手:食べ物はどうですか?

シュエ:本当に美味しいです!2、3日前の区長さん主催のバーベキューパーティーとか、こっちで何度かパーティーに招かれたんですが、ご近所さん同士で集まるバーベキューもほんと最高でした!特に椎茸や手作りのコンニャクが美味しかった。スーパーで買うものよりもずっと美味しかったんですから。それと、大山牛乳でしょ、21世紀梨でしょ、長ねぎでしょ…延々続くけどいいですか?(笑)。すぐ近くの港には魚市場もあります。実は前は魚が大の苦手だったのですが、新鮮なものを思い切って食べてみてからは、もうすっかり味覚が変わっちゃいました。魚なんて毎日のように食べてますし、色んな魚にトライしているところです。

聞き手:ものすごい変化ですね!車や電車は使わずに魚市場へ出かけるんですか?

シュエ:そう、ママチャリが相棒です。のまど間は海と山の間にあるので、最高のロケーションですね。自転車であちこち移動するのも簡単です。景色もいいですし、港までは6分もかからなかったと思うな。

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聞き手:のまど間での生活はどうですか?

シュエ:これまでは私、滞在するところを値段で選んでました。でも、のまど間は場所で選びました。だって人々がふれあい、学ぶところなんて他にはありませんから。広々した土間スペースとキッチンはみんなとシェアできるし。家の作りも美しくて、ついつい長居してしまいます。それと、ここのスタッフがすごいんです。とってもヤサシイ!例えば、私が豆腐好きだって知ると、管理人のヤブちゃんが地元の人に作るところを見せてくれるようお願いしてくれたんです。別ののまど間スタッフも、近いうちに大山登山へ連れて行ってくれます。今や彼らは私にとっては友達!滞在者と管理人、なんて間柄じゃありません。

聞き手:すごく個人的な興味から一つだけ質問があります。大山Gビールが飲めるガンバリウスはどうでしたか?

シュエ:もっちろん、大山Gビールには行きました!世界一のビールが千円で飲み放題なんて本当に驚きでしたね(※千円飲み放題は期間限定のイベントです)。

聞き手:話を聞いていると、大山町やのまど間を大いに評価しているようですね。また訪れる予定はありますか?そのときはどこに滞在しますか?

シュエ:もちろんまた来ますよ!次ものまど間で暮らしたいです。のまど間は第二の故郷ですから!

【プロフィール】

シュエ・フォン
中国のハルビン出身。26歳のフリーランスグラフィックデザイナー、現在はカナダのトロントを拠点に活動している。東アジアを旅しているときは、ノートパソコンで仕事をしている。

聞き手:
ジェレミー・ベディ

ジェレミー大山町の長田集落在住。アメリカミシガン州デトロイト出身のクリエイター。2013年、奥様でアーティストの大下志穂さんと島根県の美保神社で挙式。現在、かずかずの音楽活動に従事するかたわら、自宅で英会話教室を開いている。