2023年大晦日「第74回NHK紅白歌合戦」にて、ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ(以下ポケビブラビ)が出場することが決まりましたね!
紅白への出場は25年ぶりということで、当時「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」を観ていた、現在30代~40代の人達はテンションが上がったのではないでしょうか。
懐メロの特別枠として出場するとのことですが、「なぜ今更ポケビブラビが出場することになったのか?」と疑問に思う人も少なくないでしょう。
そこで今回はポケビブラビが紅白で復活することになった経緯を8つ考察していきたいと思います。
紅白出場理由:ポケビ・ブラビ本人たちの事情
まず本人たちがポケビブラビを復活したい事情があったという理由が2つあったと考えられるので、ご紹介します。
千秋がポケビ復活に前向きだったから
千秋は3年前からInstagramにて歌手に戻りたい旨を吐露しており、実際に2022年から歌手としてシングルを発売していました。
またYouTube登録者が100万人になったらポケビが復活する企画も開催しており、本人がポケビの復活を強く望んでいたようです。
もちろん紅白の出場にも前向きでした。
なんと、落ちてなかった https://t.co/J355vGJy5L
— 👑千秋🍓☠️ (@cirol777) December 16, 2023
こうした千秋の言動から、本人から紅白の出場はあらかじめ打診されていたと考えられます。
ビビアンが離婚に向けて、日本での活動を再開したから
2014年2月に実業家と結婚したビビアン・スーですが、2023年12月12日に離婚を発表しています。
ブラビ脱退後は台湾で生活し、台湾でもCMや映画で大活躍していたビビアン・スー。
ただプライベートでは夫の会社破産騒動や不倫疑惑など散々なトラブルもあったようです。
そのせいもあってか2020年には「コンフィデンスマンjp プリンセス編」にて久しぶりの日本への出演を果たすなど、日本への露出が徐々に復活してきました。
そして今回の離婚とあってか、離婚に向けて日本での活動再開も視野に入れてきたのではないか?と考えられます。
『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』発のユニット・ブラックビスケッツの楽曲を約20年ぶりに歌唱して話題になった。 「ブラビ復活によって、日本でのビビアンさんの注目度は再び高まりました。もしかしたら離婚に向けて、日本で再び芸能活動を行うことも視野に入れて、久々の訪日に踏み切ったのかもしれません」(前出・スポーツ誌記者)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1572f0dd8ca24e0cff25783035e0d2ea954830c
ポケビもブラビも元メンバーは現役で芸能界にいるとあって、ビビアン・スーの来日さえクリアできれば復活できた状態。
こうしたビビアン・スーの状況も相まって、ポケビブラビの復活につながったと考えられます。
紅白側がポケビブラビを選んだ事情
🟥第74回NHK紅白歌合戦⬜️#ポケットビスケッツ & #ブラックビスケッツ が
— NHK紅白歌合戦 (@nhk_kouhaku) December 16, 2023
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続いて、NHK紅白歌合戦側がポケビブラビを選出した理由として考えられるものを6つご紹介します。
2022年のポケビブラビの復活が目に留まったから
実はポケビブラビは、2022年に音楽特別番組『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』(日本テレビ系)に一夜限りの復活を果たしており、話題となっていました。
この活動が目に留まり、NHKに採用されたのではないかと考えられます。
ここで台湾で活躍していたはずのブラビのビビアン・スーさんの、昔と変わらない美しい姿が話題となりました!
現在48歳とはとても思えません!
メンバーがまだ現役で芸能界におり、スキャンダルがないから
ポケビのメンバーは、内村光良(TERU)、タレントの千秋(CHIAKI)、キャイ〜ンのウド鈴木。
対抗馬のブラビの主メンバーは南々見狂也(南原 清隆)、天山ひろゆき(天野ひろゆき)、ビビアン・スーです。
ビビアン・スーは台湾で活躍していたものの、他メンバーは日本にいる上に、誰も芸能界を引退していないため、復活することが不可能ではなかったというのも要因の一つではないかと思います。
南々見とビビアンは不倫疑惑があったものの、噂のままで終わり、当時は人気のままメンバーが実質解散したということから、復活が歓迎される状況にあったと考えられます。
また2023年12月3日にはブラビの元メンバー3人が一緒にInstagramでライブ配信を行うなど、メンバー同士の仲の良さも健在であることが判明しています。
30~40代の若年層を取り込むため
紅白歌合戦の視聴率は年々低下しており、1989年以降で昨年の紅白の平均視聴率は2部で35.3%と、1989年以降過去最低を記録しています。
当然若年層の低下も指摘されており、さらに昨年は「ガキ使」の休止に伴い、テレビ自体の視聴率が下がったことで、YouTubeやNetflixへ流れる人も多かったよう。
そんな状況を打破するため、近年の紅白では出場者の若返りが図られてきたものの、あまり効果がなかったようです。
今はYoutbeなど他媒体で曲を聴くことができるので、あえてテレビで観る意味はないのでしょう。
そこで「懐メロ」枠としてポケビブラビに紅白へ出場してもらうことで、30~40代の視聴者を取り込むことが狙いの一つなのではないかと思います。
今の20代以下の人は知らない人も多いかもしれませんが、1996年~2002年まで放送されていた「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」は当時若者にとって超人気番組。
その番組から生まれたポケビブラビのシングルはミリオンセラーとなっただけあって、当時知らない人はいないほど一世を風靡していました。
懐かしいから観たい!と思わせたいNHKの思惑が要因の一つではないかと考えられます。
紅白に革新を起こすため
先ほどご紹介したように、今はYoutubeなどで本人出演の曲を聴くことができてしまう時代。
ここであえて観る理由を作ってもらうためには、そういった媒体では得ることができない何かが必要になってきます。
音楽評論家のスージー鈴木氏によると、今後の紅白は音楽ファン必見の「ライブフェス」になることが打開策であるとのこと。
大みそかの慌ただしい時間、それでもあえてテレビをつけて、生で見るべき意味・見なければならない意義のある、音楽ファン必見の「ライブフェス」になること。
「ライブフェス」なのだから、生放送・生歌、そして生演奏を望みたい。できれば生ならではのサプライズがあれば最高だ。逆に、平成時代の紅白で推し進められた「バラエティー番組化」は、もう十分だと思う。
https://toyokeizai.net/articles/-/500204?page=3
ポケビブラビの音楽性としては、スージー氏の意図とは異なるかもしれませんが、ライブ感・生で観るべき理由としては成り立っているのではないかと思います。
当時のポケビブラビの姿の動画は少ないですし、もしYoutubeなどで観ることはできたとしても、現在の姿をみることはできません。
懐メロに対して批判的な声もありますが、その時しか観ることができない魅力という点で、あえて昔のヒット曲を出すことに意義を感じたのではないかと考えられます。
また、今回こうした形で昔のヒット曲を出すことでどんな反応があるのか、今後の紅白方針を検討する実験的な要素もあるのかもしれません。
枠の穴埋め要因
若年層を増やす目的もあり、これまでの紅白では年々ジャニーズの出場者が増えてきたのですが、今年は1グループも無しということに。
そこで余ってしまった枠を埋めるために、苦し紛れも多少あってポケビブラビが選ばれた可能性も。
ただ、今年の紅白のテーマは「ボーダーレス」。
国境も世代も超えるということで、世代や時空をこえたポケビブラビの復活は特別枠としてぴったりだと考えられたのかもしれません。
ポケビブラビの紅白出場理由のまとめ
こうして振り返ると、ポケビブラビの紅白出場は単なる偶然ではなく、本人たちそれぞれの事情と紅白側の事情がうまくマッチした「タイミング」であると考えられます。
今後は紅白一夜限りとはいわず、紅白出場をきっかけに2グループの露出が増えてくるかもしれません。
2023年の年末はポケビブラビの復活に注目ですね。