この記事では、保育園の見学の時に見るべきチェックポイントと質問リストを解説していきます。
大切なわが子を預ける保育園・幼稚園選びは慎重になると思いますが、具体的にどこを見たら良いのかよくわからないですよね。
- 何を質問しておくべきかわからない
- 聞き漏れないか心配
- 先生の、施設の、どんなところをチェックすべき?
そんな悩みを解消できるよう、保育園見学の時に使える質問リストをPDFでまとめてみました。
筆者はこれまで保育園を20箇所以上、幼稚園を10箇所以上見学した経験があります。
また途中引っ越しした関係で、小規模も大規模も、都会の園も田舎の園もどちらも経験しています。
今はもう卒園しているので、保護者会などの役員も経験しています。
実際に通ってみると、しっかり見学しておくことの大切さを実感したので、是非参考にしてくださいね。
保育園見学の質問リストを公開
さっそくですが、保育園見学時に使える質問リストをPDFにしました。
自由に印刷して使ってください。
見られない、という方は以下の内容となっておりますのでご確認いただければと思います!
保育園名 | ||
見学日時 | 月 日 ( ) : ~ : | |
予約時の印象 | ||
立地 | 家からの距離 | 徒歩・自転車・車・送迎バス 分 |
立地や環境は安全か | ||
駐車場の広さは適切か | はい・いいえ | |
朝の混雑ピークは何時か | ( )時( )分~( )時( )分頃 | |
通園に必要なベビーカーや 自転車は置いておくことが可能か | はい・いいえ・条件あり( ) | |
保育カリキュラム | 保育の方針・考え方・大切にしていること | |
特色・プログラム (体操・自然・勉強・食育・地域活動・動物の有無など) | ||
年間行事はどんなものがあるか (運動会・遠足・クリスマス会・七夕会・発表会など) | ||
トイトレの方針 (園ではどのようにやるか) | ||
縦割り保育や少人数保育はあるか | ||
異年齢保育、小中学生や高齢者や外国人などとの交流などがあるか | ||
課外活動や習い事はあるか | ||
昼寝はどのくらいの長さで、何歳まであるか | ||
小学校入学前の準備(書く・読むなど)は行うか | ||
保育環境 | 保育室の中まで見られるか | はい・いいえ・一部のみ |
園庭の広さは十分か | はい・いいえ | |
園庭の様子はどうか (危険な遊具はないか。 花壇や植物にどんなものがあり、手入れされているか。動物はいるか) | ||
子供達はいきいきしているか | ||
テレビを見せることがあるか | はい・いいえ・一部のみ ( ) | |
遊び道具は工夫されているか (どんなおもちゃがあるか) | ||
外遊びの回数・場所・安全対策 (危険そうな遊具はないか) | ||
整理整頓はどうしているか。おもちゃの除菌はしているか | ||
プールはあるか | はい・いいえ・ビニールプール・外部プール利用 | |
冷暖房の設備 | はい・いいえ・一部のみ | |
陽当たり・風通し・清潔感 | 良好・やや気になる点あり・気になる点あり( ) | |
耐震設備はどうか | 木造・鉄骨・鉄筋・耐震工事済 ( )階建て・エレベーター有・無 築( )年 | |
施錠・セキュリティ | ||
避難訓練の実施・頻度 | ||
避難口や避難階段はどこにあるか | ||
先生 | 人手は十分か (先生子どもの人数バランス) | |
保育する人の様子・対応 (自信をもって保育にあたっているか、どう対応しているか) | ||
子ども同士のトラブル時など どう対処しているか (先生たちの間で共通の教育方針か) | ||
先生同士協力しあっているか (上下関係の有無) | ||
経験豊かな人がいるか (若い人、男性、ベテランなどバランスよくいるか) | ||
他のクラスの子の名前もわかるか | ||
先生の変わる頻度 | ||
見学時の自分の子どもへの対応はどうだったか | ||
給食 | どんな給食が出されているか | |
食事は年齢に応じて 栄養管理されているか | ||
アレルギー食への対応は可能か | はい・いいえ・条件あり( ) | |
薬の服用はお願いできるか | はい・いいえ・条件あり( ) | |
保護者の 負担 | 慣らし保育は必要か | はい・いいえ・条件あり( ) |
土日・お盆・年度末・長期休みの保育 | ||
保護者としての活動が必要か (特に平日) | ||
保育の呼び出し基準・欠席基準 (呼び出しにすぐ応じられない時は保育をどの程度お願いできるか・発熱後24時間経過後の出席になるかなど) | ||
連絡帳や参観日の機会など (アプリでの連絡か) | ||
写真などで保育の様子を知ることが可能か | ||
延長保育・休日保育の有無や料金 | ||
保育料金以外でかかるお金 | ||
保護者会の有無・負担率 (どんなイベントのどこを負担するか、集まる頻度、兄弟1人分やれば免除されるか等) | ||
子ども同士がトラブルのとき、お互いの親にはどう知らされるか | ||
持ち物 | 毎日の持ち物はどんなものがあるか | |
小物は園指定か、手作りが必要なものはあるか | ||
おむつはどうしているか。 家での洗濯やごみの処理は必要か | 紙おむつ・布おむつ・サブスク | |
その他 | ||
保育園見学時の質問リストの使い方
- A4が3枚分と、かなり細かくなってしまったので「ここはいらないかな」と思う部分については使わなくてOKです。
- 最後の「その他」の項目は、リスト以外に自分がここを聞きたい!と思う部分を追加してください。
例えば、障害児対応や早生まれの子への対応など、個別性が強いものに関しては載せていないので、適宜追加していただき、自分なりの質問リストを作ってもらえればと思います。 - 「質問リスト」としていますが、実際には園の案内が配られたり、先生に聞きづらかったり(特に先生の項目など)する項目もあります。
そのため、必ずしも質問しなくてOKです。実際に見学して自分が感じた点や気づいた点を書いてもらえればと思います!
私は家でよくまとめ直していました。
保育園見学時のチェックポイントを詳しく解説
質問リストの内容について、詳しく解説します。
立地面
毎日利用することを考えると、やはり地理的環境はかなり重要です。
車で送迎する場合、盲点なのが駐車場の広さや混雑時間帯。急いでいるのに、なかなか停められない!ということのないようにしたいですね。
電車通勤の場合は抱っこひもやベビーカーが邪魔になったりするので、置かせてもらえるか聞いてみましょう。
送迎バスがある場合は、昨今のような置き去り事故がないよう、どんな対策をしているか聞くといいですね。
子どもの生活面では、周辺が車通りの多い箇所ですと心配もあると思うので、どのようなお散歩コースになっているかも聞いてみましょう。
保育園の教育方針・カリキュラム
保育園によって考え方やイベントは結構様々。
認定こども園ですと幼稚園のように体操や英語のような少し学習要素も取り入れてくれるところもあります。
教育方針についてはご家庭によって考え方が異なると思うので、どんな保育内容になっているのかをよく聞いてみましょう。
先輩ママの話もあらかじめ聞いておくと参考になるかもしれません。
発表会などに力を入れているけど直前になると怒鳴り声が聞こえる…なんて話もありました。
また室内が煩雑にみえても、「子どもに収納場所を決めさせるために、あえてそうしている」という園もありました。
気になる点は聞ける時にどんどん聞いておくのがおすすめです。
環境面
避難訓練は実施しているところが多いと思いますが、建物の耐震構造については盲点になりがちです。
築年数や、耐震設備を備えているかを聞いてみるのがおすすめです。
昨今では子どもの遊具での事故も起こっているので、遊具は長年問題ないからといって大丈夫とは限りません。遊具の安全面も確認しておきましょう。
また、保育園での昼寝は、子どもによっては夜の就寝に影響することも。普段、昼寝無しで全然平気な子の場合は、短くできるなどの対応が可能なのか聞いてみましょう。
先生
人数バランス自体は行政の指導に従っている場合がほとんどですが、対応については園によって特色が出る場合があります。
特に子ども同士のトラブルの際、どのように対応しているかよく観察しておくといいと思います。筆者は毎回先生に聞いていました。
正規の先生はしっかりしていても、補助の先生だったりすると「男の子なんだからしっかりしなさい」という時代外れの声かけをしている場合もありました…
実際に自分の子どもを連れて見学する場合は、先生が子どもへどう対応しているかもチェック。
筆者の時は子ども好きでよく見てくれる先生もいれば、顔も見てくれない園長先生もいました。
また、若い先生ばかりだったり、逆にベテランばかりだったり、常に求人を出している園だったりすると、ブラック職場環境の可能性もあるので、チェックしておきましょう。
保育士の求人検索をのぞいてみると、その園がどのくらいの頻度で求人をだしているかわかります。
保護者の負担
発熱した際の呼び出し基準や休みの基準は、行政で決められている基準があるため、どこもあまり変わらないかと思います。しかし、「解熱後24時間経過しないと、元気でも登園禁止」としているところもあります。
お迎え時間も多少遅れても大丈夫なところもあれば、仕事終わったらすぐ来てほしい、仕事休みなら必ず園児も休んでください、という厳しめなところもあります。
発熱時の対応、お迎え時に遅れる時の対応などは予め聞いておきましょう。
保護者会の活動は、平日昼間ではないことが多いと思いますが、園によって活動量が違うことも。
複数兄弟を通わせる場合に、上の子の時に役員をすれば下の子は免除というところもあれば、ダメなところもあります。
保育園見学の質問リストのまとめ
保育園を見学の際、質問リストの項目を埋めるのも重要ですが、やはりご家庭で重視することの優先順位を決めておくと質問もスムーズかと思います。
遠くてもカリキュラムを重視したいなら、保護者の負担がなるべく少なくできるかという点も重要ですし、とにかく近い方が良いと思っていても、小さい園なので朝はすごく混みあうかも…ということもあります。
入ってみて、こんなところが盲点だった!ということにならないよう、質問リストを活用して保育園選びを成功させてくださいね。